署名した人以外には効かない:同行者・観客・他の参加者の損害と同意書

同意書は、署名した人と事業者の間の合意です。署名していない同行者や見学者、他の参加者、第三者の損害にどう備えるかを、民法の責任の仕組みと合わせて整理します。

トップページ › 署名した人以外には効かない:同行者・観客・他の参加者の損害と同意書
署名していない人が請求する根拠は、多くの場合、不法行為(民法709条)です。同意書の免責では対応できないので、別の書面・掲示、禁止事項の周知、設備の管理と保険で備えます。

このページの要点

  • 契約の効力は当事者にしか及ばない。署名していない同行者・見学者・通行人の請求は、他人が署名した同意書では封じられない。
  • 参加者同士の事故は、加害者・被害者・運営者の三つの関係に分けて整理する。禁止事項の周知と、運営者の対応範囲を同意書に書く。
  • 責任弁識能力のない子が加えた損害は、監督義務者が責任を負う(民法714条1項)。親に代わって監督する者も責任を負いうる(同条2項)。
  • 設備の瑕疵による損害は、占有者・所有者が責任を負う(民法717条1項)。署名した参加者との関係でも、不法行為責任の全部免除は消費者契約で無効(消費者契約法8条1項3号)。

結論:同意書は署名した人との約束であり、署名していない人には原則として効かない

参加者が署名した免責同意書を整えていても、事故の被害を受けるのは署名した本人だけとは限りません。付き添いで来た家族、観客として見ていた人、同じ場にいた他の参加者、通りがかりの人、参加者が連れてきた子ども。こうした人たちは、同意書に署名していないのが普通です。そして、同意書は、署名した人と事業者の間の合意です。契約の効力は、原則として契約の当事者にしか及びません。署名していない人が事業者に損害賠償を請求するとき、他人が署名した同意書の免責条項で、その請求が封じられるわけではありません。

ここから、事業者が整理しておくべきことが三つ出てきます。第一に、同意書は「署名した人」を相手にしたものだと割り切り、署名していない人に対しては、別の方法で安全を確保し、別の書面や掲示で注意を伝えること。第二に、参加者同士の事故では、被害者も加害者も署名した参加者であることが多いため、同意書の中で、運営者の責任の範囲と参加者同士の責任の関係を整理しておくこと。第三に、子どもが関わる場面や、設備に由来する事故のように、民法に特有の責任の仕組みがある場面では、同意書で免れられるものと免れられないものを区別して理解しておくことです。

このページでは、署名していない人に同意書が及ばない理由、登場人物ごとの整理、参加者同士の事故、同行者・見学者への注意書きの設計、子どもの加害行為と監督者の責任、設備に起因する事故の責任を、条文に沿って順に説明します。署名した本人への同意の効力は同意の効力と限界のページ、保護者が署名する場面は未成年者と親権者の同意書のページで扱っています。

同意書の効力はなぜ署名した人にしか及ばないのか:契約の相対性と不法行為責任

免責同意書が事業者の責任を制限する働きを持つのは、事業者と参加者の間に契約(合意)があるからです。契約は当事者の間の約束であり、当事者以外の人の権利を、当事者の合意だけで消すことはできません。これは契約の基本的な性格です。

一方、署名していない人が事業者に損害賠償を求める根拠は、多くの場合、不法行為(民法709条)です。「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」という規定です。事業者の運営に過失があり、その結果として同行者や見学者が被害を受けたなら、署名していないことは、事業者の責任を否定する理由にはなりません。同意書は、署名者以外との関係では、免責の根拠になりません。

条文メモ:署名していない人の請求の根拠になりうる規定

  • 民法709条

    故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

    働き署名していない人が、事業者の過失を理由に請求する場合の基本の根拠。

  • 民法715条1項

    ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、使用者が被用者の選任及びその事業の監督について相当の注意をしたとき、又は相当の注意をしても損害が生ずべきであったときは、この限りでない。

    働きスタッフや指導者の過失で、参加者以外の人が損害を受けた場合の事業者の責任。

  • 民法722条2項

    被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。

    働き署名の有無にかかわらず、被害者側の落ち度は賠償額の減額で考慮されうる。同行者の不注意などが対象になる。

これらは、署名した参加者にも、署名していない人にも通じる考え方です。署名した参加者との関係では、これに加えて契約上の責任(債務不履行、民法415条)と、同意書の免責条項が関わります。

登場人物ごとの整理:誰に何が及び、何を別に準備するか

同意書の設計で最初にすべきは、現場に登場する人を洗い出し、「署名してもらう人」と「署名してもらえない人」を分けることです。それぞれについて、同意書が及ぶか、及ばないなら何で補うかを整理しておきます。

登場人物ごとの整理の例

登場人物同意書の効力別に準備するもの
署名した参加者及ぶ。ただし、消費者契約法8条・10条の限界があるリスク説明、申告、緊急時の取り決め
未成年の参加者本人の署名は、法定代理人の同意が前提(民法5条)。保護者の署名の効力は別に整理が必要保護者の署名と緊急連絡先。未成年者のページ参照
同行者・付き添いの家族原則として及ばない同行者向けの注意書き、立入範囲の案内、必要なら同行者の署名欄
見学者・観客原則として及ばない入場時の注意書き、立入禁止区域の表示、必要な範囲での同意(入場規約)
他の参加者他の参加者が署名していても、その人との関係の話に限られる参加者同士の禁止事項と、事故が起きたときの運営者の対応の定め
通行人・近隣の人及ばない施設の管理(安全確保)、保険、運営者の注意義務の履行
外部の協力者(委託先など)委託の契約によるもの別の書面。ここでは扱わない

表のうち、スタッフや外部の協力者については、業務委託の契約書や覚書が別に必要になります。同意書の問題とは切り分けて準備します。そして、署名していない人の被害は、事業者の過失の有無が中心的な争点になります。同意書で責任を制限するよりも、事故を起こさない運営と、事故が起きたときの対応体制を整えることが、署名していない人との関係では実質的な備えになります。

同行者の位置づけは、固定ではありません。最初は見学のつもりで来た同行者が、当日、体験に加わることがあります。逆に、参加者として申し込んだ人が、体調不良で見学に回ることもあります。立場が変わる場面を想定し、受付で「当日の参加の有無」を確認する、参加に加わる人には署名の手続をとる、という流れを決めておきます。また、現場で撮影や録音をする人が事故の記録を持っていることもあります。事故があったときに、同行者や見学者の連絡先を確認できる手段(受付での記名など)を用意しておくと、事実の確認が進めやすくなります。

参加者同士の事故:運営者の責任の線引きと、同意書に書けること

複数人が参加する場面では、参加者の一人が別の参加者に怪我をさせる、物を壊す、といった事故が起こります。このとき、被害を受けた参加者と加害者となった参加者は、いずれも同意書に署名していることが多いでしょう。ここで整理が必要なのは、三つの関係です。

  • 被害者と加害者の関係:加害者は、被害者に対して不法行為責任(民法709条)を負いうる。同意書は、被害者と運営者の間の合意なので、加害者と被害者の間の責任を直接決めるものではない。
  • 被害者と運営者の関係:運営者に、安全管理や監督の不備があれば、被害者は運営者に対しても請求しうる。この関係には、被害者が署名した同意書が及ぶ。ただし、運営者の責任を全部免除する条項は、消費者契約では無効となる(消費者契約法8条1項)。
  • 加害者と運営者の関係:運営者が被害者に賠償した場合や、加害者の行為で運営者に損害が生じた場合に、運営者が加害者に請求できるかどうか。同意書に、加害者側の責任や負担を書く意味があるのは、この関係である。

以上を踏まえ、同意書に書けることを三つに整理します。第一に、参加者同士の安全に関わる禁止事項(危険な行為、他の参加者への接触の禁止など)を明確にして、同意書で周知し、守ることを約束してもらうこと。第二に、禁止事項に反して他の参加者に損害を与えた場合は、その参加者が自ら責任を負うこと、運営者に責任を転嫁しないことを書くこと。第三に、参加者同士で生じたトラブルについて、運営者がどのように対応するか(事実関係の確認、双方への連絡、緊急時の対応)を書くことです。

書き方の例参加者同士の事故に関する定めの例(一般的な例)

  1. 参加者は、運営者が定める禁止事項および安全上の指示を守り、他の参加者の安全に配慮して参加する。
  2. 参加者が前項に違反して他の参加者または第三者に損害を与えた場合、その参加者は自らの責任で当該損害を賠償し、運営者の責めに帰すべき事由がない限り、運営者に対して責任の転嫁を求めない。
  3. 参加者間で事故またはトラブルが生じた場合、運営者は、事実関係の確認、必要な連絡および応急的な対応を行う。運営者は、当事者間の賠償の協議を代理しない。
  4. 前各項は、運営者に故意または重大な過失がある場合に、運営者が負うべき責任を免れさせるものではない。

第2項は、加害者となった参加者と運営者の関係を整理するもので、被害者となった参加者の運営者に対する請求権を封じるものではありません。被害者との関係の限界は消費者契約法8条・10条のページで整理しています。

この例で、第3項の「当事者間の賠償の協議を代理しない」という書き方に注意が必要です。運営者が参加者同士の賠償の交渉に深く関与すると、事業者の立場を超えた対応になるおそれがあります。運営者がやることは、事実関係の確認と連絡、応急的な対応にとどめ、賠償の協議は当事者間に委ねる、という線引きを、あらかじめ参加者に伝えておくのが現実的です。

同行者・見学者・保護者への別の書面と注意書きの設計

署名していない人に同意書は及ばないとしても、何も伝えなくてよいわけではありません。むしろ、署名を求めない代わりに、現場で守ってもらう事項を明示し、運営者側の安全配慮の一環として、注意を促す工夫が必要です。方法は大きく三つあります。

署名していない人に伝える方法の三つ

注意書き(掲示・配布)

署名なしで周知する

  • 立入禁止の区域、撮影の可否、飲食の可否などを、入口や受付、場内に掲示する。
  • 参加者の同伴者には、受付で注意書きを手渡すか、案内に明記する。
  • 掲示は、効力というより、運営者が注意喚起をした事実の記録になる。

入場規約・利用条件

入場の条件として示す

  • 見学者・観客に、入場にあたっての条件を示す。
  • 内容は、注意事項と、自己の行為による損害への責任の確認が中心。
  • 多数の人に画一的に示すなら、定型約款の規律を意識する(民法548条の2)。

同行者の署名欄

希望する範囲で署名を取る

  • 同行者が活動に近い距離で関わる場合、同行者用の簡単な同意書を設ける。
  • 署名した同行者との関係では、その合意が及ぶ。
  • 署名を断る人がいる場合は、立入範囲を制限するなど運営で対応する。

どの方法をとっても、署名していない人の損害について、運営者の注意義務がなくなるわけではありません。方法の選択は、現場の実態とリスクの大きさに応じて決めます。

書き方の例(一般的な例) 同行者・見学者への周知の書き方

周知の内容

よくある書き方「ご来場の皆様は、一切の事故について自己の責任とします。」と掲示する。
整えた書き方「立入禁止の区域には入らないでください。お子様から目を離さないでください。指示に従わない場合はご退場いただくことがあります。」と、守ってほしい行動を具体的に示す。

理由署名のない人に対する全面的な免責の掲示は、効力が乏しく、かえって安全配慮の欠如を疑わせる。守ってほしい行動を具体的に書くほうが、事故防止にも、後の説明にも役立つ。

保護者への依頼

よくある書き方「保護者の責任において参加させてください。」
整えた書き方「お子様の参加中は、指定の場所で見守ってください。お子様が他の方に危険のある行動をしたときは、スタッフの指示に従ってください。」

理由保護者に求める行動を具体的に示す。責任を押しつける書き方より、役割の分担を書くほうが実態に合う。

責任能力のない子どもが加えた損害と、監督者の責任:民法712条・714条

子どもが参加する場面では、子ども自身が怪我をする場合に加えて、子どもが他の人に損害を与える場合も想定しておく必要があります。民法には、これに関する規定があります。

条文メモ:未成年者が他人に加えた損害

  • 民法712条

    未成年者は、他人に損害を加えた場合において、自己の行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていなかったときは、その行為について賠償の責任を負わない。

    働き年齢が低く、責任を弁識する知能がない場合は、子ども自身は賠償責任を負わない。

  • 民法714条1項

    前二条の規定により責任無能力者がその責任を負わない場合において、その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、又はその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときは、この限りでない。

    働き子ども自身が責任を負わないとき、監督する法定の義務を負う者(通常は親権者)が責任を負いうる。

  • 同条2項

    監督義務者に代わって責任無能力者を監督する者も、前項の責任を負う。

    働き親に代わって子どもを監督している者も、責任を負いうる。事業者が、参加中の子どもを実際に監督しているかどうかが問題になりうる。

責任弁識能力の有無は年齢だけで決まらず、行為の態様などによって判断されます。ここでは条文の仕組みを示すにとどめ、年齢の線引きは書きません。

この規定が同意書の設計にどう関わるかを整理します。参加した子どもが責任を弁識する知能を備えていなければ、子ども自身は他の参加者に対する賠償責任を負わず、監督する法定の義務を負う親権者などが責任を負う場合があります。同意書に「保護者は、お子様が他の参加者に与えた損害について責任を負う」と書くのは、この民法の考え方と整合します。他方、参加中に事業者が子どもを預かって監督している場面では、事業者が「代わって監督する者」(同条2項)にあたる可能性があります。この場合、事業者は、保護者が同意書に署名したからといって、自らの監督責任を当然に免れるわけではありません。

したがって、子どもが参加する場面の同意書では、保護者が見守る時間と、事業者が預かって監督する時間を分けて書き、それぞれの時間帯における監督の主体を明確にしておくことが有効です。預かる時間帯は事業者が監督する責任を持つことを前提に、運営体制(スタッフの人数、役割分担)を整えます。

設備に起因する事故は、同意書で免れにくい:民法717条の考え方

会場の床、設備、遊具、機材といった「土地の工作物」に欠陥があって事故が起きたときの責任は、民法717条が定めています。「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない」(同条1項)。つまり、まず占有者が責任を負い、占有者が必要な注意をしていたなら、所有者が責任を負う、という二段階の仕組みです。

この規定のポイントは、被害者が誰でもよいことです。署名した参加者でも、署名していない見学者でも、通行人でも、設備の欠陥によって損害を受ければ、この規定による請求の根拠が生まれます。署名していない人には同意書が及ばないため、設備の欠陥に起因する事故の責任は、同意書で免れることができません。署名した参加者との関係でも、消費者契約であれば、不法行為責任を全部免除する条項は無効です(消費者契約法8条1項3号)。

結局、設備に起因する事故への備えは、同意書の文言よりも、設備の点検・管理と、損害賠償の資力の確保(保険)になります。会場を借りて運営する場合は、設備の管理を誰が行うのか(会場の所有者か、運営者か)を契約で確認し、点検の記録を残します。同意書は、参加者に設備の使い方の注意を伝え、守ってもらう約束を取る役割にとどまります。

起きがちなこと:署名していない人をめぐる失敗の型

場面別の起きがちなこと

  • 参加者の同意書は整っているが、付き添いの家族や見学者に何も伝えておらず、立入禁止の区域に入った人が怪我をする。
  • 「ご来場の皆様の事故は一切自己責任」という掲示だけで安心し、設備の点検や立入の制限が疎かになる。
  • 参加者同士の事故で、被害者が運営者に請求してきたが、同意書には参加者同士の責任の整理がなく、運営者の対応の範囲が曖昧になる。
  • 子どもの預かり時間中に、子どもが他の子に怪我をさせたが、保護者の署名だけを理由に、事業者の監督責任は問われないと考えていた。
  • 運営者が、参加者同士の賠償の話し合いに深く入り込み、賠償の交渉の当事者のように扱われる。
  • 会場の設備の管理者が不明確で、事故のあと、運営者と会場の所有者の間で責任の押し付け合いになる。
  • 同行者に署名を求めたが、断られたため、立入範囲の制限などの代替の対応をとっていなかった。

署名していない人への備えのチェックリスト

  • 現場に登場する人(参加者、同行者、見学者、他の参加者、第三者)を洗い出している。
  • 署名してもらえない人向けに、注意書き・掲示・入場条件など、別の周知方法を用意している。
  • 参加者同士の禁止事項と、事故が起きたときの運営者の対応の範囲を、同意書に書いている。
  • 子どもが参加する場面では、保護者が見守る時間と、事業者が預かる時間を分けて書いている。
  • 設備の点検・管理の担当者と記録の残し方を決めている。
  • 賠償の資力を確保するための保険の加入状況を確認している。

事故が起きた後の連絡と記録の順番は事故・クレームが起きたときのページに整理しています。

よくあるご質問

同行者にも免責同意書に署名してもらえば、同行者の事故も防げますか?

署名した同行者との関係では、その合意が及びます。ただし、署名した同行者が消費者の場合、事業者の責任を全部免除する条項などは、消費者契約法8条により無効です。また、署名を取ること自体が事故を防ぐわけではなく、立入範囲の制限や、安全上の案内といった運営の工夫が欠かせません。署名を断る人がいる場合の代替の対応も決めておくのが実務的です。

「ご来場の皆様は自己責任」という掲示には効力がありますか?

掲示だけで、署名していない見学者などの損害賠償請求権が消えるわけではありません。事業者に過失があれば、民法709条などに基づく請求の根拠は残ります。掲示は、守ってほしい行動を具体的に伝え、注意喚起をした事実を示す手段として使うほうが現実的です。

参加者同士の事故で、被害者から運営者に賠償を求められたら、同意書で断れますか?

被害者である参加者が署名した同意書に、運営者の責任の範囲が定められていれば、その範囲で運営者の責任が制限される場合があります。ただし、消費者契約では、運営者の責任を全部免除する条項や、故意・重大な過失による責任を免除する条項は無効です(消費者契約法8条1項)。運営者に安全管理上の落ち度があれば、請求が認められる可能性は残ります。

子どもが他の子に怪我をさせた場合、保護者の同意書があれば事業者は責任を負いませんか?

そうとは限りません。責任弁識能力のない子どもが他人に損害を加えたときは、監督義務者が責任を負います(民法714条1項)。事業者が、保護者に代わって子どもを監督している場面では、「代わって監督する者」として責任を負いうる場合があります(同条2項)。保護者が署名したことだけで、事業者の監督責任が当然に免れるわけではありません。

会場の設備が原因の事故でも、同意書で責任を免れることはできますか?

土地の工作物の設置・保存の瑕疵による損害は、民法717条に基づき、占有者や所有者が責任を負いえます。署名していない人には同意書が及びませんし、署名した参加者との関係でも、消費者契約であれば不法行為責任を全部免除する条項は無効です(消費者契約法8条1項3号)。設備の点検・管理と保険による備えが基本になります。

あわせて読みたいページ

本ページは一般的な情報提供です。個別の書面への当てはめは、サービスの内容や参加者の状況によって異なることがあります。書き方の例として紹介している内容は、契約書作成の実務の経験をもとに一般に見られる書き方を整理した例で、特定の事業者や書面を示すものではありません。条文は e-Gov法令検索(法令API)で確認しています。参考: e-Gov法令検索 / 消費者庁 / 個人情報保護委員会 / 厚生労働省

アトラス行政書士法人|毎日5組限定契約書・利用規約の無料チェックお手元の書類の問題点を、行政書士が詳しく指摘します。1書類につき24時間以内に回答・お1人様3種類まで無料チェックの詳細を見る›

ご依頼の前に:対応の内容

詳しい内容を見る

免責同意書・参加同意書・リスク説明書の作成でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

公式LINEで無料相談する
アトラス行政書士法人 公式LINEの友だち追加QRコード
  1. 公式LINEを友だち追加
  2. 「免責同意書・参加同意書の書き方ガイドを見た」とメッセージを送信
  3. ご相談内容を確認し、LINEでご返信します(365日・深夜や休祭日も通常対応)

相談無料です。料金が発生するのは、お申込みいただいた書類の作成・点検だけです。

LINEで友だち追加して無料相談する

申込フォーム・お電話でもご相談いただけます。

ご依頼・納品の流れを見る